まるこ & あおい のホントのトコロ

さらっと読めて、うんうんあるある~なエッセイ書いてます。

まるこ

泣けばいいと思うなよ!

私は「泣く女」が苦手だ。 どんなときでも泣くな! というつもりはない。私だって泣くことがある。私が苦手なのは、泣くことによってパワーバランスが急に変わってしまうことなのだ。 大学生のとき、夜中まで男女数人の仲間とバカ話をしていた。 「Sってさ…

もうヨリを戻すことはないけれど、あなたは素敵な恋人でした

私はあなたが大好き。私にとってあなたはお守り。どんなときでもあなたがいてくれると思うと、本当に心が安らいだものだ。 保育園に通っていた頃、私は高熱を出した。元々体が弱い私は、小さいころからよく熱を出し、何かといえば病院に連れて行かれた。だ…

私をあなたの妹にしてください

私は長女だ。 だから、ちゃんとしなくてはいけない。おねえちゃんとして、しっかりしなくちゃいけない。 親にも度々言われてきたし、途中からは自分でも無意識に私はそうあるべきだと思って生きてきた。そのことで生きづらいと思ったこともなかったし、そう…

亡くなった彼からのメッセージ

「昨日、Nくんの家で火事があり、残念ですが彼は亡くなりました」 考えてみれば、朝から何だか変だった。通学途中に空き地で、今までに見たことのない数のカラスを見た。気持ちが悪い……。こんな数のカラスがいるのを見たことがない。不吉だ。そう思った。…

私は 「かわいそうな子」 でした

「かわいそうに」 私はこの言葉を何度聞いたことだろう。母はことあるごとにこの言葉を発していた。近所の子が転んで膝を擦りむいた話をしたときも、いじめられている子の話をしたときも、大人が落ち込んでいるときも。あの当時は、確かにかわいそうだよね、…

真面目 + 余白 = 不真面目?

「もう! いっつも私ばっかり……」 私は長らくこう思ってばかりいた。学生時代の掃除もほとんどサボらず、周りがサボっている分まで掃除をすることもよくあった。会社員になってからも、やるべきことはもちろんのこと、どうしたら他の人達も使いやすくなるの…

悔しかったら、ずうずうしくなってみろ!

私はずうずうしい人が嫌いだった。 繊細さを理解しない、人との距離感をはからない、そんなずうずうしさ。 ずうずうしい人の代名詞と言えば「オバちゃん」だろう。 私も明らかに「オバちゃん」に属する年齢となり、あろうことか、ずうずうしさに磨きがかかっ…

私を捨てないで。覚えていて。

私は最近、傘をなくした。 傘をどこかに置き忘れることはあっても、なくす、つまりどこに置いてきたのか、どこでなくしたのかわからなくなる、ということは今までなかったのに。ここ数年、年齢を重ねてきたせいか、人の名前や物の名前が覚えにくくなっている…

負けず嫌いは 「敗北感」 しか得られない

私は負けず嫌いだ。 あの人にも、あの事にも勝利したい。敗北感なんて感じたくなどない。 けれども、負けはやってくる。あの人にも勝てない。気づけば敗北感だらけだ。 ある時私は思った。 私はいったい何に、何のために勝とうとしているのだろうか? 勝ちた…

私、ここまでなら脱げます

歳をとってきたせいなのか、かなり脱いでも平気になってきた。 お金を稼げるような、そんな人様にお見せできるような価値のあるものを持っているわけでもないし、有名人でもない。だから等身大の自分というものがわかってきたのかもしれない。 だいたい若い…

彼女は困った話がしたいのだけど

チカちゃんは、電柱につながっていない家に住んでいる。 だから2年前に家を新築した後、メーター検針の人がやって来た時には、家の周りをぐるぐる回って一生懸命メーターを探していたそうだ。しかし、探せども探せどもメーターは見つからない。そこで、検針…

私は夫を無視することにした

私はしばしば夫を無視する。 これは夫、いや私たち夫婦のためなのだ。 自分で言うのもなんだけれど、私は「察する能力」がある方だと思う。あの人は次にこういう行動をするだろう、あの人は次にコレを欲しがるに違いない、と察する能力。この能力は仕事では…

人生に彩りが少ないのなら、クローゼットの中を見て欲しい

電車の中で私の目の前に座るステキな女子。ものすごく美人というわけでもないのに、なぜかキラキラして見える。私は吊革につかまる手に力を入れ、彼女を観察してみた。 うん、やっぱり顔って訳じゃない。彼女は確かにかわいい、けれどそこじゃない。髪型? …

輪廻転生の案内人

「ここが死のゾーン」 「それで、あっちが生のゾーン、そして向こうが老いてゆくゾーンね」 今、私は輪廻転生の現場に来ている。こんなに間近で現場をみることができるなんて知らなかった。 まず私が案内されたのは、死のゾーン。ええ?! そんなゾーン案内…

自由研究でわかったことは「大人は信用ならない」だった

「こんなの、雑草ばかりじゃないか」 おじさんはがっかりした様子でそう言った。 私は夏休みの自由研究をやりたくなかった。けれど、宿題はやらないと怒られる。仕方がないので自由研究は「植物採集」にすることにした。 といっても、そもそもやりたくないの…

私を監視していたのは彼女だった

私は常に見張られている。 それを考えると憂鬱になり、気が滅入る。逃げても逃げても追いかけられ、決して逃れることはできないのだ。 ある休日、私は朝からだらだらと何もせず、ゴロゴロして過ごしていた。 「それでいいの? いいわけないよね? 大切な1日…

私は高校生のとき、男性教諭の恋愛相談に乗っていました

私は高校生の時、男の先生の恋愛相談に乗っていた。 今考えると、異様なことのようにも思えるのだが、その当時はそんなにおかしなことだとも思わず、むしろ、私のような小娘でいいんですか? 恐縮です。くらいにしか考えていなかった。 その年の夏休み、先生…

片づけられないのは、私のせいじゃない。ヌシのせいだったんです。

「そういう部屋には、たいていヌシがいるんですよ」 これを聞いたとき、私はまだどこか他人事だと思っていた。 私は小学生の頃から手芸が好きだった。フエルトや刺繍糸などの材料と、作り方の本を交互に見ながら、これから何を作ろうかと思案するのがとても…

それで、いいのだ! それが、いいのだ!

私にはギャップがある。 正直言って学生時代、そこそこモテた時期がある。だけど、なかなか相思相愛にはならなかった。なぜかというと、この「ギャップ」のせいだ。 私は表向き、おとなしくて従順な人に見えるらしい。だから、そういう人が好みであろう人が…

まず確認なのですが、あなたと私は知り合いじゃないですよね?

「ちょ、ちょっと待って! あなたと、私は、知り合いじゃないですよね?」 きっとあの時、私の頭の上には「はてなマーク」が沢山出ていたに違いない。 私は、一歩外に出れば80%以上の確率で知り合いに会うような、そんな田舎町に住んでいた。近所の人は、家…

あなたは強すぎたのです! 早すぎたのです!

拝啓 暑さが日ごとに加わってまいります。お元気でお過ごしでしょうか。 あなたとお会いしなくなってもう5年ほど、いやもっとになるでしょうか。以前はあんなに頻繁に会っていたのに、今では会うことがなく、あの頃が懐かしく思えます。 あなたはよく私を頼…

あなたの意に沿わないかもしれないけれど

私は「ありがとう」が言えない。正確にいうと言えなかった。 私は落し物を拾ってくれた人がいれば「ありがとうございます」と言うし、友達と会って楽しい時間を過ごしたあとには「今日は会えて嬉しかった! ありがとう!」と言ったりもする。一日に何度も「…